和牛とは、明治以前から日本で独自に交配され、育てられてきた品種名のことを指します。牛の出生地や肥育期間に関係なく、和牛品種のものは和牛となります。
和牛と名乗ることのできるのは、「黒毛和牛」「褐毛和牛」「無角和牛」「日本短角種」の4品種の純血個体のみです。
和牛の中でも、特に黒毛和牛は、霜の降り具合、肉の色味、締まりなど肉質が大変良く、どの品種にも負けない最高峰の牛肉とされています。
一方、国産牛とは、牛の出生地や品種は関係ありません。肥育された場所と期間のみで判断されます。そのため、生まれが海外の牛でも、日本での肥育期間が長ければ国産牛となります。
ここではブランド和牛についてご紹介をさせて頂きます。
目次 |
◆牛肉のランクについて
◆但馬牛
◆三田和牛
◆神戸牛
◆松阪牛
◆近江牛
◆米沢牛
◆宮崎牛
牛肉のランクについて |
牛肉の格付けについては脂肪の量や色合い、肉の締まりなどで決められいて、お肉業者さんやお店屋さんが仕入れる時に参考にしているランクです。
等級
–A—B—C–
良い←標準→劣る
5–4–3–2–1
良い←標準→劣る
一般的にA5ランクが良いと言われていますが、必ずしも誰にでも美味しいわけではありません。食べごたえや味に対しては人それぞれの好みです。人によってはA4ランクがおいしく感じられたりします。ランクは自分の好みの味を示すための記号だと考えておけばいいと思います。
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但馬牛(たじまうし) |
但馬牛とは、兵庫県産の県有種のみを交配し、兵庫県内で 生まれて育成される黒毛和種を、肉牛として出荷するまで登録生産者が兵庫県内で肥育した牛を但馬牛とされています。
さまざまな地方のブランド和牛や「松阪牛」「近江牛」などは、但馬牛の血を引いているといわれています。
三田牛(さんだぎゅう) |
三田牛とは、但馬牛として生まれ育った子牛を兵庫県三田市周辺の登録生産者が肥育し、三田牛として基準に合格した牛を三田牛とされています。
神戸牛(こうべぎゅう) |
神戸牛とは、実は神戸牛という生きた牛はいないです。
神戸牛は「但馬牛」です!
しかし、全ての但馬牛が「神戸牛」になれるわけではありません。「神戸牛」と名乗ることができるのは肉質等級などの厳しい基準があり、その基準を満たした但馬牛の中でも、さらに選りすぐった上質の牛肉のみが「神戸牛」とされています。
松阪牛(まつざかうし) |
松阪牛とは、三重県松阪市及びその周辺で肥育された 但馬牛の他、全国各地から黒毛和種の子牛を買い入れ、生産者された牛。品種としての呼称ではない。
2002年(平成14年)8月以前は「松阪牛」全てが高級銘柄牛肉であったが、それ以後は区域内の生産であれば格付けが低いものまで「松阪牛」とすることが許され、全てが最高級牛肉とは限らなくなっています。
近江牛(おうみうし) |
近江牛とは、滋賀県内で最も長く肥育された 黒毛和種の和牛で、そのウシからとれる牛肉にも用いられる呼称である。 日本食肉格付協会の格付けに基いた定義がないため、滋賀県産の黒毛和牛であればどの肉質等級であっても近江牛とされます。
米沢牛(よねざわうし) |
米沢牛とは、山形県米沢市周辺で肥育された黒毛和種の和牛で、 日本食肉格付協会の格付基準において3等級以上の肉質及び脂質などの基準を満たした牛肉が米沢牛とされています。
宮崎牛(みやざきうし) |
宮崎牛とは、宮崎県内で生産肥育された黒毛和種の和牛のうち、 日本食肉格付協会の格付基準において肉質等級4等級以上の牛肉のことである。